2013年11月09日
おっさんゲーマーの回想録(5)
電動ガン登場の1991年当時、確かに極悪パワーはまだ存在していましたし、威力の弱い電動ガンは当初「子供のオモチャ」的な見方をする人達も居ました。
とは言うものの、初期には低圧レギュレーションのゲームが既にある程度定着しており、ガスガンと電動ガンはしばらく共存していました。
高圧、高威力ゲームも続いてはいましたが、かなりコアな人達のみで、ゲームでの主流は法規制より遥かに早く、電動ガンが主流になる頃には現在の1Jに近いレギュレーションに落ち着いていた所が多かったと思われます。
ここでもう一冊の本。

アームズマガジン別冊で、1992年刊行です。
アームズマガジン主催のゲーム大会、ASCS(確か、第4回目?)の紹介があります。
1989年に始まった夏のサバゲ大会で、当初からかなり低威力のレギュレーションを採用していました。
0.2gBB弾まで、と言うのも特徴的で、第1回大会当時はまだBV式全盛期。
レギュレーションも含め、突飛すぎると受け取られ「お遊び」と揶揄すらされましたが、この時期になると逆に低威力ゲームがある程度浸透しつつありました。
ASCSが低威力ゲーム定着に与えた影響は大きいと思います。
記事を見ると電動MP5とM16が発売となる時期ですが、大会時には確か未発売だった筈。
写真から大会の様子を伺うとガスガンとの混合ぶりが見て取れます。

電動ガンユーザーが圧倒的に多くなったのは、M16シリーズが発売されてからでしょう。
幾らか下火になったとは言え、まだベトナム戦争装備は人気がありましたし、「タンクやホースが邪魔だった」と言う装備系の人達にも好評でした。
戦闘中にバックパックを背負ったまま、と言うのはある意味「リアルでは無い」ですから(笑)
第一弾のFA-MAS比べると人気も知名度も比べ物になりません。
電動ガン登場当初から、ガスガンに比べてやはり威力が弱い事もあり、電動ガンのチューニングは盛んでした。
主に強化スプリングと、気密性向上等、強力なバネを引き切るための駆動系チューニング、ホップバレルに関しても、固定バレルのエアガンとの相性が良い事は比較的良く知られていたので、あっと言う間もなく従来のカスタムパーツの転用で何社からも出ました。
耐久性能向上のためのギアやピストンもすぐに発売されました。
初期には電動ガンは無制限とされる場合が多かったのですが、当時のレギュレーションを上回る事も可能ではありました。
しかし、電動ガンが壊れない、無理のないカスタムで遊べる様にと、積極的にレギュレーションを適用し、引き下げたケースが多かった様に記憶しています。
更に純正可変ホップ搭載は決定的でした。
先の本にもホップアップの解説があり、この当時感心が高かった事が伺えます。
電動ガンやトイテックのガスガン等はバレル固定式で元々集弾性能が良く、ホップとの相性が良かった事もあり、アフターパーツでのホップバレルは人気がありました。

マルイ純正ポップアップは、それらアフターパーツを全て過去の物にしてしまう圧倒的性能だったので、低圧対応したガスガンでは、射程距離で全く歯が立たなくなってしまったのです。
低威力のゲームでは、ガスガン+エアタンクは殆ど見かけなくなりました。
エアタンク使用者が激減すると、煩わしいタンク充填用のコンプレッサーの運用が無くなり、コンプレッサーが無いとエアタンク使用者はほぼ完全に居なくなりました。
有料フィールドの草分けであるSPL(現SPF)やIBF、SASがオープンする頃には、既にコンプレッサーを用意する程の需要は殆ど無くなっていた様です。
当時まだ存在していた高圧レギュレーションのゲームに対して批判的に「極悪パワー」と言う言葉が良く使われる様になり、行き過ぎたパワー競争に対する反動もあった為か、外部ソース使用そのものに拒否感を示す人が多くなり、結果、多くのゲームで外部ソースの使用すら禁止という雰囲気にさえなりました。
当時、低威力ゲームを普及させたい人達にとっては、高圧、高威力でなければ満足に撃ち合いが出来なかった過去を払拭したい気持ちはありました。
そんな意図もあり、差別的な意味で使われた「極悪パワー」と言う言葉が、後にその時代全てを指して「黒歴史」とまで言われる様になる・・・・
何とも皮肉な物です。
現在の低威力でのゲームは、多くのゲーマーがそう望んだからそうなったのであって、決して外的要因でそうさせられた結果では無いのです。
強力なエアガンが使われた時代も、サバゲ成立の過程であって、「黒歴史」等と称して触れない様にするのは間違っていると思います。
話は飛びますが、現在の法規制の数値は当時のサバゲでの使用の実情に配慮された結果であると思われます。
恐らく水面下では多くの方の尽力もあったのではないかとも推測されますが、かつてのモデルガン規制の時の「趣味」と言う物への無理解と容赦無い法規制に比べると、雲泥の差であると思えるのです。
幸いにして今は楽しく健全にサバゲが出来るし、専用フィールドも沢山あり、ちょっとしたブームと言っても良い様子ですが、それが未来永劫不変で続いて当たり前では無いよ、と言う事はちょっと意識してほしいですねー。
と、一応締めて見ましたが、まだちょっと続けるつもりです。
とは言うものの、初期には低圧レギュレーションのゲームが既にある程度定着しており、ガスガンと電動ガンはしばらく共存していました。
高圧、高威力ゲームも続いてはいましたが、かなりコアな人達のみで、ゲームでの主流は法規制より遥かに早く、電動ガンが主流になる頃には現在の1Jに近いレギュレーションに落ち着いていた所が多かったと思われます。
ここでもう一冊の本。

アームズマガジン別冊で、1992年刊行です。
アームズマガジン主催のゲーム大会、ASCS(確か、第4回目?)の紹介があります。
1989年に始まった夏のサバゲ大会で、当初からかなり低威力のレギュレーションを採用していました。
0.2gBB弾まで、と言うのも特徴的で、第1回大会当時はまだBV式全盛期。
レギュレーションも含め、突飛すぎると受け取られ「お遊び」と揶揄すらされましたが、この時期になると逆に低威力ゲームがある程度浸透しつつありました。
ASCSが低威力ゲーム定着に与えた影響は大きいと思います。
記事を見ると電動MP5とM16が発売となる時期ですが、大会時には確か未発売だった筈。
写真から大会の様子を伺うとガスガンとの混合ぶりが見て取れます。

電動ガンユーザーが圧倒的に多くなったのは、M16シリーズが発売されてからでしょう。
幾らか下火になったとは言え、まだベトナム戦争装備は人気がありましたし、「タンクやホースが邪魔だった」と言う装備系の人達にも好評でした。
戦闘中にバックパックを背負ったまま、と言うのはある意味「リアルでは無い」ですから(笑)
第一弾のFA-MAS比べると人気も知名度も比べ物になりません。
電動ガン登場当初から、ガスガンに比べてやはり威力が弱い事もあり、電動ガンのチューニングは盛んでした。
主に強化スプリングと、気密性向上等、強力なバネを引き切るための駆動系チューニング、ホップバレルに関しても、固定バレルのエアガンとの相性が良い事は比較的良く知られていたので、あっと言う間もなく従来のカスタムパーツの転用で何社からも出ました。
耐久性能向上のためのギアやピストンもすぐに発売されました。
初期には電動ガンは無制限とされる場合が多かったのですが、当時のレギュレーションを上回る事も可能ではありました。
しかし、電動ガンが壊れない、無理のないカスタムで遊べる様にと、積極的にレギュレーションを適用し、引き下げたケースが多かった様に記憶しています。
更に純正可変ホップ搭載は決定的でした。
先の本にもホップアップの解説があり、この当時感心が高かった事が伺えます。
電動ガンやトイテックのガスガン等はバレル固定式で元々集弾性能が良く、ホップとの相性が良かった事もあり、アフターパーツでのホップバレルは人気がありました。

マルイ純正ポップアップは、それらアフターパーツを全て過去の物にしてしまう圧倒的性能だったので、低圧対応したガスガンでは、射程距離で全く歯が立たなくなってしまったのです。
低威力のゲームでは、ガスガン+エアタンクは殆ど見かけなくなりました。
エアタンク使用者が激減すると、煩わしいタンク充填用のコンプレッサーの運用が無くなり、コンプレッサーが無いとエアタンク使用者はほぼ完全に居なくなりました。
有料フィールドの草分けであるSPL(現SPF)やIBF、SASがオープンする頃には、既にコンプレッサーを用意する程の需要は殆ど無くなっていた様です。
当時まだ存在していた高圧レギュレーションのゲームに対して批判的に「極悪パワー」と言う言葉が良く使われる様になり、行き過ぎたパワー競争に対する反動もあった為か、外部ソース使用そのものに拒否感を示す人が多くなり、結果、多くのゲームで外部ソースの使用すら禁止という雰囲気にさえなりました。
当時、低威力ゲームを普及させたい人達にとっては、高圧、高威力でなければ満足に撃ち合いが出来なかった過去を払拭したい気持ちはありました。
そんな意図もあり、差別的な意味で使われた「極悪パワー」と言う言葉が、後にその時代全てを指して「黒歴史」とまで言われる様になる・・・・
何とも皮肉な物です。
現在の低威力でのゲームは、多くのゲーマーがそう望んだからそうなったのであって、決して外的要因でそうさせられた結果では無いのです。
強力なエアガンが使われた時代も、サバゲ成立の過程であって、「黒歴史」等と称して触れない様にするのは間違っていると思います。
話は飛びますが、現在の法規制の数値は当時のサバゲでの使用の実情に配慮された結果であると思われます。
恐らく水面下では多くの方の尽力もあったのではないかとも推測されますが、かつてのモデルガン規制の時の「趣味」と言う物への無理解と容赦無い法規制に比べると、雲泥の差であると思えるのです。
幸いにして今は楽しく健全にサバゲが出来るし、専用フィールドも沢山あり、ちょっとしたブームと言っても良い様子ですが、それが未来永劫不変で続いて当たり前では無いよ、と言う事はちょっと意識してほしいですねー。
と、一応締めて見ましたが、まだちょっと続けるつもりです。
Posted by こーた at 15:22│Comments(0)
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